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コラム:ドル高と米利回り上昇、新興国の「勝ち組と負け組」

2018/05/11 4:40
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[ロンドン 8日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 新興市場国はアルゼンチン、インドネシア、トルコが特にドル高と米国債利回り上昇の直撃を受ける一方、中国やフィリピンは経済が比較的好調で、二分化が進んでいる。2つのグループをひとくくりにするのは誤りだ。

投資家はまたしても周期的なリスク回避の発作に見舞われている。JPモルガン・EMBI・グローバル指数によると、新興市場国国債と米国債の平均利回り差は331ベーシスポイント(bp)と2月以降に4分の1程度拡大。MSCI新興市場国株式指数は1月の高値から10%強低下した。

一因となったのがドル高。ドルはこの1、2カ月間に幅広い通貨に対して上昇し、他の国にとってはドル建て債務の元利払いコストが重くなった。もう一つの要因は米国債利回りの上昇で、リスクの高い新興市場国はリターンの面で魅力が薄れてしまった。

アルゼンチンはペソ防衛とインフレ抑制の本気度を示すために政策金利を40%にまで引き上げた。外資の調達が欠かせず、インフレが高水準のトルコはリラが対ドルの過去最安値を更新。インドネシアルも第1・四半期の国内総生産(GDP)成長率が予想を下回ったことが響き、ルピアが売られた。

しかし、これまで果敢に新興市場国の債券や株式に資金を投じてきた投資家は、10年前や20年前のように波乱の兆しが見えた途端に逃げ出す様子はない。

2月にはボラティリティの急上昇が先進国を揺るがしたが、新興市場国は全体に落ち着きを保った。経常収支や財政収支の赤字を抑え、外貨による調達の必要性やインフレを抑制して堅調な成長を保っている国は投資先としての魅力を維持していることが分かる。例えばフィリピンはこうした項目のいくつかを満たしている。

原油高も新興市場国を二分する要因の1つだ。サウジアラビアやコロンビアといった石油輸出国にとっては追い風だが、トルコやインド、そして以前に比べて程度は軽いとはいえフィリピンなどにとっては逆風だ。

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出典: jp.reuters.com

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