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コラム:高齢化対策「世界一」はどの国か

2017/09/10 0:02
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コラム:高齢化対策「世界一」はどの国か

[シカゴ 7日 ロイター] - 高齢化する自国民への対応で、最善の政策を実施しているのはどの国だろうか──。日本は、高齢者が最も健康だ。スペインの高齢者は、最も手厚く親族や友人のサポートを受けている。ノルウェーは、高齢者の収入格差が最も少ない。

最近発表された高齢化指数の「ハートフォード・インデックス」は、米国を、ノルウェーやスウェーデン、オランダや日本とともにトップ5に位置付けている。だが大半のカテゴリーにおける成績を見れば、米国にはまだまだやるべき仕事が残されている。

過去に行われた調査は、各国の退職者状況を比較し、経済的な切り口を重視していた。この調査はより広い視点で5地域、30カ国のデータを調査し、「生産性と雇用」、「健康」、「公正」、「結束」と「安全」という5つのカテゴリーで比較している。

米国は5位内に入ったが、カテゴリーごとの詳細では、評価のばらつきが目立つ結果となった。労働参加率や退職年齢、ボランティア時間などを比較する「生産性と雇用」の分野で、米国はトップだった。

「第2次世界大戦後、米国はベビー・ブームを経験したが、西欧では逆だった。戦争からの復興にあたり経済が弱く、出生率は大きく落ち込んだ」と、ロウ教授は語る。結果として、欧州では米国よりも高齢化が先行している。

米国勢調査局によると、米国における65歳以上の人口は、現在の4800万人から2050年には8800万人と、約30年でほぼ2倍に膨らむ。一方、世界全体の高齢者人口は、2050年までに2倍以上の16億人となる見通しだ。米国の人口は、他国に比べ「若い」状態が続く。

ハートフォード・インデックスの「経済的安定性」における米国の成績は、特に大きな懸念材料だ。これは主に65歳以上の所得額を検証したもので、米国は30カ国中19位だった。

この検証は、特定の所得レベル以下の高齢者数を比較する「貧困リスク」と呼ばれる明快な基準を使って行われた。例えば、国民の所得中央値が4万ドルであれば、2万ドル以下の高齢者は貧困と判断される。

一方で、高齢者が必要な食料を購入できているかをみる「食料安全性」も検証された。トップに入ったのは、ルクセンブルグ、オランダ、スぺインだった。

インデックスの「健康」の項目で、米国は16位だった。「健康」は、単に寿命だけではなく、65歳以上の人が元気で障害なく暮らせる平均年数を意味する「健康寿命」を考慮した重要な指標だ。

「公正」の分野は、裕福な層と貧しい層の間で、どの程度健康や経済安定性に格差が生じているかを調べたもので、米国は21位と、他国と比較して大きな所得格差を反映した結果となった。

米国は「結束」のカテゴリーでは高評価を得た。これは、世代間の緊張関係や、社会的なつながりの密度を検証するカテゴリーだ。米国はここで5位の評価を受けており、頼れる親戚や友人がいると回答した人の数や、隣人を信用できると回答した人の割合、また世代間の資産転移の状況を反映した格好だ。

最も励みとなるのは、「生産性と雇用」部門での米国の評価だ。米国の労働者は、西欧諸国のどこよりも雇用期間がより長く、ボランティア活動に参加する機会もより頻繁だった。

この分野で、米国はさらに評価を高めることもできるだろう。高齢者にさらにボランティア活動に関与してもらおうという試みが広がっているが、より多くの支援が必要だ。

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出典: jp.reuters.com

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