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ザ・夫婦(み〜とぅ)43 城間 恵さん 城間 充さん

2018/02/01 8:00
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ザ・夫婦(み〜とぅ)43 城間 恵さん 城間 充さん

 テビチの食べ放題で人気を集める「maru CAFEʼ(マルカフェ)」のオーナー城間充さん(45)と、県内で数少ないチェロ奏者として活躍する恵さん(45)。今から12年前に“店主”と“常連客”として出会い、交際から7カ月で入籍。翌年長男を出産するが、その4カ月後に充さんがアルコール依存症に陥り、入院――。以来、長年にわたり断酒会・家族会に所属。学び合い、支え合いながら立ち直った。料理人として、音楽家として、子を持つ親として、それぞれ生きがいと夢を持ち、共に歩く。

 出会いは12年前。当時西原町にあった充さんの店「maru CAFE」に、友人に誘われた恵さんが通い始めたのがきっかけだ。同い年の二人はカウンター越しに意気投合。

 「初めて外で会った時、彼がいつも同じシャツを着ていることに気付いて。将来の夢の話を聞きながら、付き合ってもいないのに服を洗濯したいって言ったらおかしいかなって考えていた」と恵さんは思い出す。

 交際7カ月で入籍した。充さんは、店長として任されていた同店を買い取る形で独立、起業し3年目。フレンチや琉球料理の店で培った腕を生かし、ランチ営業を開始した。食べ放題のテビチの人気がじわじわと広まっていた頃だ。一方、子どもの頃から音楽に親しみ、中学生の時にチェロに魅せられた恵さんは、高校生の時にレッスンを開始。芸大を卒業後、チェリストとして活躍。後進の指導・育成にも熱心に取り組んでいた。

 2008年には長男が誕生。家族が増えた喜びと子育ての大変さを実感していた恵さんに、予期せぬ事が起きた。充さんがアルコール依存症に陥ったのだ。

 当時、経営の難しさを感じていた充さんは、仕出し弁当やケータリング、2次会などの仕事を次々と受けていた。まともに家に帰れないほどの激務に忙殺され、日に日に酒量が増えた。やがて飲酒の調節ができなくなり、離脱症状に襲われるように。「病院に連れて行ってほしい」と恵さんに伝えた。

 糸満晴明病院で診断を受け、病床が空いた08年12月に入院した。「妻には計り知れない不安を与えてしまった」と充さん。否認の病といわれるアルコール依存症で患者本人が治療を望むことは珍しいケースだ。

 「医師の問いに、夫は『子どものために入院したい』と答えました。私も酒害教室に参加し、薦められた本を読みました。この病気の人の平均寿命が52歳と知った時は恐ろしくなった」と恵さんは振り返る。

 断酒して約10年。現在も充さんは例会に毎週出席。「アルコール問題で悩んでいる人、回復を目指したい人は断酒会に一度足を運んでみてほしい」と語る。恵さんも会の行事には子どもたちと参加。家族の立場から講演活動をしたこともある。「家族会の先輩方の言葉と笑顔に励まされた。意志が弱い人がかかるなどの誤解も多い病気。もっと勉強し、理解を広げたい」と話す。

 店は6年前に那覇市に移転。今や「テビチカフェ」という愛称で親しまれている。丁寧に下処理され、しっかりと味が染み込んだテビチは、女性客を中心に幅広い年齢層から人気を集める。昨年よりパック販売も始めた。「通販も検討したい」と充さんは意欲を燃やす。

 恵さんは子どもたちが小学生となり、夜遅くなることが多い演奏業をセーブ。大学で非常勤講師やトレーナーを務め、個人レッスンにも力を入れる。「教えることが好きですし、子どもたちと一緒にいる時間も増えました。今が一番楽しいですね」と笑顔を見せる。

 実直で仕事熱心な充さんと、社交的で思いやりあふれる恵さん。働く道は違えど、力を合わせて難局を乗り越えた夫婦の絆は強い。昔は、恵さんが店で演奏をしたこともあるという。今はどうかと尋ねると「準備期間は必要ですが、要望があれば」と二人。食事を楽しみながら、チェロの優しい音色に浸るひととき。実現する日が待ち遠しい。

出典: ryukyushimpo.jp

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