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シーレーン防衛を日米台で 中国の侵略・覇権阻止でシンポ

2017/11/17 4:21
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シーレーン防衛を日米台で 中国の侵略・覇権阻止でシンポ

 中国の侵略・覇権阻止を謳(うた)った「尖閣・沖縄そして台湾」シンポジウムが11日、東京都内で開催され、台湾安保協会副理事長の李明峻氏らが東アジアの安全保障の視点から中国の覇権指向のリスクと如何(いか)に立ち向かうのか論じた。主催は東シナ海問題を考える会(宮崎正弘代表)。

 台湾安保協会副理事長の李明峻氏は、「中国海艦船が今年(11月1日現在)、尖閣の接続水域に入ったのは154日、領海に入ったのは26日。船だけでなく、戦闘機の領空侵犯の回数も急増。2012年は244回で14年は571回だったが、今年は既に1000回を超え、自衛隊機のスクランブル回数が急増している」と、尖閣などをターゲットにした中国の挑発行為を報告。「国家の安全を担保する上で、一番危険なことは危機感が欠落していることだ」と訴えた。

 日米は同盟国家で、米国と台湾は台湾関係法があり、武器も米国から購入している。しかし、日本と台湾の間に何もない。あるのは心だけで、軍事協力も共同演習も何もやっていない」と述べ、日本版台湾関係法の制定を求めた。

 元米国陸軍大尉で軍事コンサルタントの飯柴知亮氏は、「台湾を取られたら全て終りだ。中国のやりたい放題になる」と述べ、「日本の防衛を考えるなら、まず台湾を防衛しないと始まらない」と、台湾の安全保障を担保することが東アジアの安全保障で最も重要な課題になるとした。

 なお飯柴氏は、中国人民解放軍の実力にも言及し、「改造して造った最初の空母『遼寧』は、ガラクタで何の役にもたたない」と強調。理由として「空母は1隻では何もできず、艦隊が必要だ。音楽に例えるならオーケストラで交響曲を奏でるのと同じ。1人、2人、うまい楽器を弾ける人がいるだけでは駄目で、全員が一糸乱れず、行動する技術が必要となる」と述べた。その上で飯柴氏は、「これは一朝一夕で出来ない。中国といえども、かなりの時間が必要だし、時間をかけてもできるかどうか分からない」とし、「今のところ、米国を追い抜く心配はない」と指摘した。

 また、米海軍が今年進水させた最新式原子力空母「ジェラルド・フォード」(CVN78)について飯柴氏は、「これは米国の軍事技術の粋を集めて造った自信作で、2021年にはCVN79が、25年には、その次のCVN80が進水する予定だ。この3隻が就航すると中国は手も足も出なくなる」と述べ、米中の空母力は差がどんどん開いているとの認識を示した。

 国際政治学者の藤井厳喜教授は、「米国のプライオリティーははっきりしている。一番の敵は反米テロ集団の『イスラム国』(IS)だ。次が米国の覇権にチャレンジしている中国。3番目の脅威はロシアだが、ロシアとの関係調節は可能だとの立場だ」と指摘した上で、「アジアから米国を追い出させるようなことは絶対、許さない」と強調した。

 また藤井教授は、「日本は憲法9条を改正し、自分の国は自分で守るようにしないといけない。ただシーレーンを守るには、孤立主義ではなく米国や台湾とも協力しないといけない」とし、「グローバルスタンダードで認められる軍隊を日本はつくる必要がある。それでこそ米国や台湾とも本当の連携ができる」と総括した。

 公安調査庁が「内外情勢の回顧と展望」で「中国に有利な世論を沖縄でつくることで、日本国内の分断を図る狙いが潜むとみられる」と注意を喚起したことに関し、中国になびく琉球新報と沖縄タイムスの報道に警鐘を鳴らした。

出典: vpoint.jp

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