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パクチーがソウルフードの島がある! 日本最西端・与那国島民のパクチー〝愛〟がすごい

2018/02/27 11:30
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パクチーがソウルフードの島がある! 日本最西端・与那国島民のパクチー〝愛〟がすごい

日本の最西端に位置する沖縄県与那国島。島の人々は香草パクチーをモリモリ食べるらしい―。そんなウワサを聞きつけたパクチー好きの私・下地美夏子。「カメムシのにおいがする」「主張が強すぎて料理の味が台なし」な~んて言われ、好みの分かれるパクチーだが…。「苦手!」という人は、真の美味しさを分かっていないだけ! ってことで国境の島・与那国へ、パクチストを増やす旅に出掛けた。

新石垣空港からプロペラ機に乗り、人生初めての与那国島に降り立った。与那国町産業振興課の田島政之(たじま・まさゆき)さん(46)と与那国空港で待ち合わせ、すぐさま空港内のレストラン「旅果報」(たびがふう)へと向かった。那覇から飛行機を乗り継ぎ1時間半。募る思いと空きっ腹。いよいよ与那国島生まれのパクチーちゃんと運命の出会い…。

そう! 与那国では「パクチー」ではなく、「クシティ」と呼ばれているそうだ。。ほっと胸をなでおろし、「クシティサラダ」を注文すると、店主の米浜玉江(よねはま・たまえ)さん(69)が大盛りのサラダを持ってきた。

自家栽培で摘みたてのクシティは青々としてみずみずしい。クシティのために昼食を我慢していた私は、口いっぱいに頬張った。自他共に認めるパクチー好きだが、クシティはこれまで食べてきたパクチーとは少し違う。

確かにパクチー独特の匂いはするが、かめばかむほど苦みが出て、後味はすっきりとしている。「カメムシソウ」と呼ばれるような、虫っぽさがあまりない。

クシティどころかパクチーの花を見たことがなかった私は、興味津々で畑をのぞき込んだ。白くて小さく、きゃしゃな花が気持ちよさそうに風に揺れていた。

そのまま大宜見さんの自宅へ向かい、クシティの種を見せてもらった。種は毎年大切に保管し、翌年に備える。空気の循環を良くするために作ったお手製のバケツの中には、湿気対策のために炭も入れる。

給食にもクシティがでるという話が気になっていた記者は、「子どもたちも喜んで食べるんですか? 子どもはあの匂いや苦みを嫌いそうだけど…」と半信半疑で聞いてみた。

急な来客に人見知り全開の田島朝尚(ちょうしょう)君(7)と大志(たいし)君(5)。田島さんは台所に立ち、大宜見さんの畑のクシティをサッと水洗いし始めた。ボウル山盛りに入れるとツナを1缶分どさっと乗せて、食卓へ運ぶ。しょうゆを一かけし、慣れた手つきでかき混ぜ始めた。

2人分のお皿に盛りつけると、朝尚君と大志君はテレビを横目にパクパクと食べ始めた。「おいしい?」との質問に、2人は硬い表情でうなずくだけ。急に来た記者に愛想なんて振り向かない島の少年たち…。「何とか笑顔の写真が欲しい…」。子ども受けしそうな営業トークをたたみかけるも、2人は笑顔を見せる前に早々と食べ終えてしまった。私は悔やみながら田島さん宅を後にした。

与那国町では、1年の短い期間に島でしか食べられないクシティの魅力を広めようと模索中だ。パクチーブームに伴い、クシティを求めて島に足を運ぶ人も増えているという。

パクチー専門店・パクチーハウス東京の牛田うっしぃ店長(47)は「最初食べたときに塩気を感じた。他のパクチーとも風味が違う。パクチー好きこそ与那国島に行って食べてほしい」と太鼓判を押す。田島さんは「波が岸壁にぶつかり、しぶきが立つことを『黒潮のシャワー』という。潮風が影響しているのかもしれない」と推測する。

与那国町は2017年9月、12月の第2日曜を「クシティの日」に制定した。田島さんは「島ものは島に来ないと本来の良さを味わえない。長命草もクシティも適地適作にこだわっていけば十分に勝負できる」と語った。

出典: ryukyushimpo.jp

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