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ブログ:ダマスカスに戻った「日常」、シリア内戦の爪あと

2018/10/28 0:31
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[ダマスカス 22日 ロイター] - 5月に戦闘が終結したシリアの首都ダマスカスでは、一部の市民が日常を取り戻しつつある。だが、近郊の町はがれきの山に埋もれて廃墟と化し、再建の手がかりすら見えていない。

シリア内戦を通じて政府の支配下にあったダマスカス中心部は、反体制派の拠点となっていた地域に比べ、ずっと被害の程度が軽かった。政府軍と反体制派の火力に、大きな差があった証左ともいえる。

この地区では降伏後、数万人の住人や兵士が政府の支配下に戻るより、安全を保証された経路を通ってシリア北部の反体制派地域に脱出することを選んだ。だが、そこにとどまった住人らもいた。

銃弾や砲撃に見舞われる危険は去った。しかし、くつろいだナイトライフやにぎわうビジネス地区があるダマスカス中心部の状況に比べると、東グーダの苦境は別世界だ。

アサド大統領が内戦を制することができたのは、2015年に大統領側に加勢する形で介入したロシアの力によるところが大きい。今では、政府の支配地域でロシア兵の姿を日常的に見かけるようになっている。

内戦の最中ですら、夕方になるとダマスカスの市民は食事や酒、ダンスを楽しみに外出していた。旧市街では今年の夏、バーやレストランが一層にぎわった。

「内戦中、爆弾が落ちてきていたときは、客が何日も来ないことがあった。でも今では休みがないぐらいだ」と、バーテンダーのダナさん(24)は、シェイカーでカクテルのブルームーンを作りながら言った。

2011年以来初めて、ダマスカスで戦闘の音が聞こえない夏となった。郊外で開かれた結婚式からは、学生バンドの演奏が聞こえてきた。花婿は友人や家族に肩車され、参列者から喝采を受けていた。花嫁を抱き上げて一回転すると、白いドレスが広がって宙に舞った。

シリアには、大規模な再建プロジェクトを行う余裕はない。最も親密な同盟国のロシアやイランは、そうした資金を融通してくれそうにない。西側諸国が、政権移行なしに資金を出すことはないだろう。

2013年に政府軍が奪還した、シリア中部にあるホムス中心部のカリディア地区を見れば、再建が進んでいないことは明らかだ。大部分は今もゴーストタウンで、住む人もなく、軍が封鎖している。

カリディア地区の片隅では、爆撃によって天井と床が重なり合った状態の建物の前で、少年たちがサッカーをして遊んでいた。さび付いたドラム缶2本に棒を立て、クロスバー代わりにワイヤーを結びつけたものが彼らのゴールだ。

「以前は屋根付きの市場があり、それが原因で渋滞していたが、今ではこの辺に来る人はほとんどいない」と、ホムス旧市街で店を経営するアブ・ファリスさんは言う。

「仕事は好きだし、この街のバーやナイトライフも好きだ。けれど、結局はシリアから出て行きたい。ここには未来が見えない」と、バーを経営するラシャさん(30)は言う。

出典: jp.reuters.com

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