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ポゼッションラグビーが日本の道 元代表が見た国際試合

2018/12/07 13:57
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 11月3日に東京で行われた日本とニュージーランド(NZ)の一戦は31―69というスコアで日本が完敗した。グラウンドを広く使った相手のアタックに為(な)す術なく、ボールにしつこく絡むNZのディフェンスに攻撃のリズムを分断された。2軍の布陣であっても、世界ランク1位の座を維持し続けるNZは出色だった。

 2週間後に敵地トゥイッケナムに乗り込んで対戦したイングランドにも15―35で敗れた。NZ戦で壊滅的だったディフェンスを立て直し、体格差を感じさせない力強いアタックで15―10とリードしたまま前半を終えた時はまさかのアップセット(番狂わせ)を期待した。だが後半に主力選手を投入したイングランドはやはり手強(てごわ)かった。攻守が切り替わった際の機敏さで日本を上回り、わずかな隙を逃さずトライにつなげるイングランドはさすがだった。

 ただ、ホームで無類の強さを発揮するイングランドをリードしたまま前半を終えたのは収穫といっていい。「ティア1」と呼ばれる強豪国を相手に、後半中盤まで勝負の行方が分からなかったのは日本が成長している証しだ。

 この2戦で特筆すべきはアタックである。福岡堅樹選手やリーチマイケル選手を起点に自分たちのリズムでボールを継続すればトライは奪える。この手応えを日本の選手は得たのではないだろうか。

 体格で劣る日本はコンタクトの局面で消耗が激しい。気合漲(みなぎ)る序盤は対等に戦えても、時間が経過するとパフォーマンスはどうしても落ちる。ミスが増え、サポートが遅れ始める時間帯をどう乗り切るかが永遠の課題だ。私はボールを保持し続けるポゼッションラグビーこそ日本が目指すべきスタイルだと思っている。だから生命線はブレークダウン(タックル後のボール争奪戦)の精度だ。

 ひらお・つよし 1975年生まれ。大阪府寝屋川市出身。ラグビー元日本代表。同志社大、神戸製鋼などでFB(フルバック)、WTB(ウイング)としてプレー。神戸親和女子大准教授。

出典: asahi.com

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