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【主張】神鋼の品質不正 全社挙げ法令順守を図れ:イザ!

2018/03/13 20:02
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 神戸製鋼所が製品データの改竄(かいざん)問題に関する調査報告書をまとめた。元役員らが不正に関与し、顧客との契約に適合しない製品を600社以上に出荷していた。

 社長が交代し、再発防止に向けて企業統治を強化するというが、「器」だけ整えても機能しなければ意味がない。経営陣を含め全社を挙げて法令順守の意識改革を徹底し、再発防止につなげてほしい。

 利益の追求を優先し、納期に間に合わせるための検査データ改竄が全社的に蔓延(まんえん)していた。不正は確認できるだけで、50年前から慣行になっていた。組織ぐるみの不正というほかない。日本のものづくりに対する信頼を大きく失墜させた責任は極めて重大である。

 検査不正の舞台となったアルミや銅、鉄鋼などは、自動車や鉄道などで多く使われている。安全性の確認が終わっていない出荷先も残されている。まずは安全点検を急がなければならない。

 報告書によると、多くの工場で以前から不正が繰り返され、不正なデータをパソコンで管理していた部署もあった。収益優先のしわ寄せが生産現場に来ていたと釈明するが、顧客との信頼関係を裏切り、不正な製品の出荷を長年続けていた言い訳にはなるまい。

 そうした生産現場による不正を経営がチェックする仕組みもなかった。副社長まで務めた元役員も不正を認識し、現役の執行役員も改善などを指示していなかったという。同社が過去に何度も引き起こした法令違反への反省もみられない。取締役会の統治不全はあまりに深刻である。

 神鋼では社外取締役の数を増やして企業統治を強化し、非主流部門とされる機械分野出身の山口貢副社長を社長に起用する。報告書に「生産現場からは声を出しても上には届かない」と諦めに似た声もあった縦割りを排し、風通しの良い風土づくりが欠かせない。

 日本の製造業では昨年から不正が相次いで発覚した。日産自動車やSUBARUで検査の不正がみつかり、川崎重工業は新幹線の安全に直結する台車を不適切に製造していた。経団連会長の出身母体の東レでも品質不正があった。

 産業界全体でものづくりへの信頼低下を招いている現実を改めて厳しく受け止める必要がある。その認識を欠いたままで国際競争力など高まるはずがなかろう。

出典: iza.ne.jp

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