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「前向きに生きる」 被災者、今の思い語る

2017/08/03 23:00
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「前向きに生きる」 被災者、今の思い語る

 発生から1カ月を迎える九州北部豪雨。被害が大きかった福岡県朝倉市、東峰村、大分県日田市では避難所や傷ついた自宅などで暮らしながら、生活や地域の再生を目指す被災者がいる。今の思いを聞いた。

 7月末にみなし仮設のアパートに移りました。自宅は杷木松末(ますえ)地区で豪雨で孤立し、翌日にヘリで救助されました。自宅は傾く程度の被害だったのですが、自宅と作業場に通じる道は今も通行止めで帰れません。片付けを終えた被災者から畳の注文が入りますが作業できず、今は寸法だけを測って外注しています。復旧にはまだ時間がかかるでしょう。自分の作業場で早く仕事がしたいです。

 今月中旬に避難所からみなし仮設の集合住宅に移りますが、避難所には近所の顔見知りが多く、出るのは寂しい気もします。自宅は1階が土砂に埋まり、取り壊すしかありません。それでも親類や知人が「手伝いに行くけんね」「何でも言うて」と声をかけてくれます。再開した道の駅でもお客様に「買い物で応援するね」と言われ、温かい「言葉」に支えられています。

 1992年に小石原焼の窯元として独立しましたが、自宅に構えた窯は目の前の川から水があふれ出して水没しました。裏山のがけも崩れて自宅のトイレなどがつぶれ、長男家族と避難所で生活をしています。自宅や窯を直すには、どれぐらいの期間がかかるのか。ただ、後継者不足に苦しんでいる窯業の中で、我が家は長男(33)が継いでくれています。そのためにも前向きに生きていかないと。

 豪雨があった日にたまたま立ち寄った村の温浴施設で避難を続けています。自宅そばを流れる小川に流木や土砂がつまって水があふれ、床上浸水したからです。隣の家はつぶれてしまい、集落が元通りになるには何年かかるのかと思います。近所の人やボランティアが自宅から泥を取り出してくれたおかげでもうすぐ家に帰れそうです。しかし、また台風が来るのかと思うと不安でたまりません。

 小野地区の土砂ダムができた現場の約100メートル下流に住んでいます。この地区では16の梨生産者が年間約500トン出荷していますが、土砂が農地に流れ込むなどの被害に遭いました。今季の出荷は2割程度落ち込みそうです。日田は5年前にも被災しました。被害を受けた農地の再整備を願うとともに、局地的な豪雨が少しでも減るよう、地球温暖化を防ぐ手立てをみんなで考えたいです。

 建てて1年余りの自宅が床下浸水し、庭は石や流木で埋め尽くされました。ニュースでは被災地の店の再開などを伝えていますが、生活の立て直しはまだまだ。家族4人で日中に避難所から自宅に通い、床を上げて泥出し作業を続けています。がくっと落ち込んでしまいそうですが、妻と娘が「長丁場になるね」と言って手入れがしやすいように長い髪を切りました。そんな前向きな家族の存在が支えです。

出典: mainichi.jp

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