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北海道を愛した名優 追悼の映画ロケ地めぐり

2018/01/02 2:00
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北海道を愛した名優 追悼の映画ロケ地めぐり

 「鉄道員」(1999年、降旗康男監督)の舞台となった南富良野町のJR根室線「幾寅駅」。健さんらロケ隊は、厳寒の99年1月に訪れ、約2週間にわたって駅と周辺に設営したセットで撮影をしたという。駅のホームに立つと、今でも健さんがそこにたたずんでいるようだ。

 駅には今も映画の駅名「幌舞(ほろまい)」の看板が掲げられている。駅前周辺もロケ地として保存され、「だるま食堂」や「井口商店」などのセットが残る。駅舎内には健さんが着ていた駅員の制服や撮影時の写真が展示され、机には花と遺影が飾られている。

 2016年8月、町は台風10号に襲われ、空知川が氾濫し鉄路が寸断された。以来、幾寅駅に列車の姿はない。JR北海道は根室線の新得-東鹿越間の復旧工事を見送る方針を町に伝えている。

 夕張市日吉の高台に「幸福の黄色いハンカチ」(1977年、山田洋次監督)のロケで使われた「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」(11月6日から冬期休館中)がある。映画公開から40年たった昨年、施設はリニューアルされた。

 屋外のさおにシンボルの黄色いハンカチが掲げられている。炭鉱住宅の五軒長屋は壁を取り払い、撮影で使われた赤いファミリアや小道具類を展示。来場者が書いた黄色いメッセージカードを壁一面に張っている。当時の暮らしぶりを再現するコーナーもある。

 映画公開の年、北炭夕張炭鉱(新第二炭鉱)が閉山した。「炭鉱から観光へ」のスローガンの下、跡地に建てられたのが「石炭の歴史村」だ。その後残っていた四つの炭鉱も90年に全て閉山。観光への投資は裏目に出て市は2006年「財政再建団体」に転落した。

 「居酒屋兆治」(1983年、降旗康男監督)のロケが行われた函館市。居酒屋が設けられた金森赤レンガ倉庫群はリフォームされ、背景に映る函館どつくの大型クレーンも撤去されたが、市電や元町周辺のたたずまいなど、撮影当時の面影は今も残っている。

 主なロケ地は、居酒屋があった金森赤レンガ倉庫、藤野英治を演じる健さんと妻役の加藤登紀子さんが函館朝市に向かう途中で通った七財橋、英治が暴行事件で留置された市臨海研究所(旧函館西署)、函館湾を見渡すことができるチャチャ登り、外国人墓地周辺の坂道など。

 函館市は昨年公開の「PとJK」(亀梨和也さん・土屋太鳳さん主演)が撮影されるなど、戦後80本近いロケが行われている。「居酒屋兆治」のみを取りあげた施設はないが、ロケ地周辺を歩いてみると、映画の情景がよみがえってくる。

 追悼特別展「高倉健」は、22台の大型モニターと7台のプロジェクターを駆使し、1956年のデビュー作「電光空手打ち」から、2012年の遺作「あなたへ」まで、出演した全作品を各2分以内に編集したダイジェスト映像で紹介している。

 このほか、高倉健さんの東映時代の社員証、小道具、台本、過去の映画のポスターなどを展示。写真入り図録、健さんの好みに合わせて作ったコーヒー、出演した映画のDVDなど関連グッズを販売している。

 札幌展は21日まで。引き続き31日から函館市の道立函館美術館で開催する。入場料は両館とも一般1000円、高大生600円、中学生以下無料。主催は毎日新聞社と各美術館。特別協力・高倉プロモーション、協力・日本映画製作者連盟、特別協賛・健康家族。

出典: mainichi.jp

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