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「原点に立ち返る」謙虚さ前面に

2017/06/19 14:27
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「原点に立ち返る」謙虚さ前面に

 安倍晋三首相は19日の記者会見で「原点にもう一度立ち返る」と謙虚な政権運営に努める姿勢を強調した。毎日新聞など報道各社の世論調査で内閣支持率が軒並み下落し、安倍政権は危機感を強めている。首相は会見で、高等教育を中心にした「人づくり革命」という新たなキャッチフレーズを打ち出し、内閣改造・自民党役員人事とあわせて局面を転換する意図をにじませた。

 自民党の二階俊博幹事長は19日、政府・与党協議会で「これから謙虚に、安定的な国政を進めていきたい」と述べた。学校法人「加計(かけ)学園」の問題や、「共謀罪」の構成要件を改め「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法に対する世論の反発に、与党は敏感になっている。公明党の井上義久幹事長も「できるだけ丁寧に説明し、理解を得るようにすることが重要だ」と足並みをそろえた。

 自民党の石破茂元幹事長は19日、「支持率は上がることも下がることもある。謙虚に受け止め、いかに回復するかを考えなければならない」と記者団に語った。中谷元(げん)前防衛相は岐阜市内で「政権は国民の支持がなければ進まない」と述べた。支持率がさらに下がるようだと、党内の不満が高まりかねない。

 首相は会見で、経済政策「アベノミクス」の強化▽働き方改革▽人づくり革命--を挙げ、政策推進のための人事にも言及した。人事の時期は「これからじっくりと考えたい」と明言しなかったが、政権内では8月下旬から9月が有力視されている。ただ、内閣を支えてきた菅義偉官房長官は加計問題を巡る答弁で批判の矢面に立っており、留任させた場合は「刷新」色が薄まる。「ポスト安倍」に意欲をみせる岸田文雄外相の処遇も焦点だ。

 一方、野党は東京都議選(23日告示、7月2日投開票)に向けて攻勢を強めている。民進党の蓮舫代表は19日、首相の会見について「『加計学園』の『加計』という言葉が一言もなかった。何となく反省したかのような発言はあるが、都合の悪いことには言及せず、言い訳と自画自賛ばかりだった」と批判した。

 国会は18日に閉会したが、野党は加計学園の問題を都議選に絡めて世論に訴える構えだ。同党幹部は「加計問題は都議選の追い風になる」とみている。共産党の志位和夫委員長も19日、党会合で「逃げていく自民、公明両党を攻めに攻めて、追い詰める論戦をしていきたい」と強調した。

 ただ、毎日新聞の17、18両日の全国世論調査で、民進党の支持率は5月の前回調査から2ポイント増えたとはいえ8%。自民党の27%とは大きな開きがあり、安倍政権批判の受け皿になりきれていない。

出典: mainichi.jp

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