Receive up-to-the-minute news updates on the hottest topics with NewsHub. Install now.

「後世に引き継ぐ」発生63年、各地で慰霊式

2018/05/12 4:19
3 0
「後世に引き継ぐ」発生63年、各地で慰霊式

 事故は1955年5月11日朝に発生。岡山県の宇野港に向かっていた紫雲丸は高松港を出港して約15分後に貨物船と衝突、沈没した。乗員乗客841人のうち、修学旅行中だった小中学生100人を含む168人が命を落とした。溺れる児童が多かったことから全国の学校でプールが造られ、瀬戸大橋の建設にもつながった。

 修学旅行中の生徒28人が犠牲となった高知市立南海中(同市長浜)では11日朝に追悼式があった。校庭にある紫雲丸遭難記念碑の前で沢本光男校長が「大事故により夢や希望が一瞬にして奪われたことは、言葉にできない悲しみや無念さを禁じ得ない」とあいさつ。生徒会執行部の中沢愛七さん(3年)は「先輩たちから学んだ命の大切さを後世に引き継いでいく」と決意を述べた。その後、出席者は記念碑に献花し、黙とうした。

 姉を事故で亡くした武島東亜子さん(76)=高知市槙山町=は「毎年追悼式に来ているが、悲しみは変わらない。姉は私の心の中で中学生のまま」と話した。

 現場海上での慰霊行事は高松海上保安部が主催。参加した海運関係者ら約50人は巡視船「いぶき」などに乗り込み、犠牲になった生徒・児童が通っていた小中学校から集めた水を献水。その後、死者と同じ数の168本を献花した。

 事故当時、巡視船で救助に向かった海上保安庁OBの大住尚さん(86)は「亡くなった小学生が引き上げられた時は本当に悲しかった。40年以上勤務したが、あれだけ大勢が亡くなった事故はない。もう二度とあのような事故が起きないでほしい」と願っていた。

 修学旅行中の児童ら25人が亡くなった松江市立川津小(同市西川津町)でも11日朝、校内の記念碑への献花や生存者の講演会があり、命の大切さを学んだ。

 全校児童627人が登校時に記念碑の前で手を合わせた。体育館では、生存者の会の足立修吉さん(75)と野津幸次さん(74)が3年生以上の404人に講演。「船内はパニックだった。救助された人たちは、海で飲み込んだ油を吐いていた」などと体験を語った。6年生の佐藤羽音(うた)さんは「違う小学校の友達にも教えてあげたい」と感想を述べた。

出典: mainichi.jp

ソーシャルネットワークにおけるシェア:

コメント - 0