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憧れの先の自分らしさ〜安室奈美恵さんが教えてくれたこと〜コーセーのCM舞台裏

2018/07/02 8:00
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憧れの先の自分らしさ〜安室奈美恵さんが教えてくれたこと〜コーセーのCM舞台裏

「みんな、あなたになりたかった」「I am I (私は私)」。一見、相反する言葉の間に一人の女性の姿が映し出される。沖縄県出身の歌手・安室奈美恵さんだ。化粧品メーカーのコーセーが安室さんの引退に際し、これまでの感謝の気持ちを込めて制作した企業CM(コーポレートCM)だ。4月20日から放送され、30〜40代の「アムラー世代」を中心に大きな反響を呼んでいる。 (現在はコーセーのHP上で見ることができる。)

「自分らしさを大事にすることの大切さを安室さんという存在が教えてくれた。自分らしく生きる女性を化粧品を通して応援するという企業メッセージを込めた」とコーセーの担当者は語る。

コーセーは過去20年、安室さんを起用したCMを制作してきた。安室さんの引退表明を受け、過去の同社出演CM全作品をサイト上で公開するプロジェクトも始めた。

コーセーは1997年から足かけ20年、安室さんを商品CMに起用してきた。2011年から安室さん出演CMを担当し現場に立ち会ってきた北川さんは安室さんついて「はにかみ屋さんで人見知りという印象だが、カメラの前に立つと存在感が一気に大きくなる」と撮影時の様子を語る。

起用当時の90年代はクールな表情を捉えたCMが多いが、2000年代に入り後半は、柔らかな笑顔の作品が増えている。この変化について「〝かっこいい〟安室さんは皆が知っている。(後半のCMでは)〝等身大〟に近い彼女の表情が欲しかった。お化粧は毎日するものだけど、かっこつける事が全てでではない。安室ちゃんもお化粧を楽しんでいるんだ、ということを伝えたかった」と作品を振り返る。

「はにかみ屋さん」の安室さんと言われるだけに、北川さんも、安室さんと撮影を通じても日常会話や雑談などを交わすということはとほとんどなかったと言うが「カメラの前で彼女が笑顔になると、撮影を見守る一同にざわめきが起こる。モデルさんの笑顔とはまた違う美しさ。安室さんの笑顔1つ1つは周囲を幸せにする力を持っていると感じる瞬間だった」と語る。

安室さん出演で多くのCMを作ってきた同社だが「みんな、あなたになりたかった」編は特別な意味を持つ。引退表明後の制作であるだけでなく、これまでのように特定の商品をPRする商品CMではなく、企業の理念や姿勢を伝える「コーポレートCM」と位置づけた。

コーセーは2016年に創業70周年を迎えた。時代が変わっても、女性の「キレイになりたい」という変わらぬ思いを化粧品を通して応援するという企業姿勢を踏まえ「自分らしく生きる女性をビューティーを通して支えていく」というメッセージを安室さんを通して表現した。

安室さんに憧れ、メイクや髪型、服装を真似しながら青春時代を過ごした「私たち」。その後社会に出て、もがきながらも自分の人生を歩むまっただ中の今、「私たち」はいつしか彼女の外見だけでなく生き方にもひかれていくようになっていたのだろう。その心理をうまく捉えたCMだったからこそ、違和感がなく、鳥肌が立つような衝撃級の「共感」が芽生えたのかもしれない。

「安室さんはいつの時代も安室さんだった。自分の生き方を曲げなかった。つらいこともあっただろうけど信念を曲げずやり続けた。そして私は私で、私らしく去っていく。自分らしさを大切にすることを教えてくれた存在だった」と語る北川さん。引退という決断にもその〝らしさ〟を感じたという。

「担当者としては、あらゆるものをてんこ盛りにしたいという思いもあったし、踊ってもらうという案も上がったが、良い意味で『引き算の美学』に至った。化粧という行為は、女性の内面とリンクする部分もある。だから、見た人が考える、感じるような効果にこだわった」と明かした。

出典: ryukyushimpo.jp

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