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根っからの野球好き 甲子園を愛し愛された名将、去る

2018/08/26 2:30
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 「明日は5時半に玄関集合にしよか」と高嶋仁監督に持ちかけられたのは、第79回全国高校野球選手権大会で智弁和歌山が初優勝を決めた約1週間後だったか。親善試合でブラジルへ遠征するチームの監督となり、国内合宿中だった。

 ぼくも同行記者として同宿していた。「甲子園に来るたび毎朝走っとるから、大阪の地図は頭に入っとる。大阪城コースでも大阪ドームコースでもええで」。「1番近いドームコースで」とお願いしたが、折り返した後は並走できず、見事に置いていかれた。

 こうした自戒自律の精神こそ、高嶋監督の土台だったのではないだろうか。選手より先にグラウンドに出て土をならす。遠征試合に行く時はマイクロバスのハンドルを握った。

 長崎県の五島列島出身。海星高2、3年夏に甲子園出場し、「開会式の感激を後輩たちにも味わって欲しい」と指導者を志した。甲子園に出場した年も、出られなかった年も、時間を作ってはネット裏で試合を観戦する。根っからの野球好き、甲子園ファンである。

 優勝監督になっても講習会に出向き、バッテリー育成論などに聴き入った。「高嶋さんが最前列に座っていて、やりづらかった」と苦笑する講師もいた。

 とことん選手に寄り添って練習したら、試合で細かい指示を出すことは少なかった。「そろそろ打たんと終わってまうで」「へばっとんのか。そんな練習しかせんかったかあ」という発破が反撃の号砲となった漫画みたいな試合もある。

出典: asahi.com

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