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【産経抄】神戸製鋼所の事件簿 10月13日:イザ!

2017/10/12 20:04
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 神戸製鋼所という会社は、良きにつけ悪(あ)しきにつけ世間を騒がせてきた。「良きニュース」といえば、なんといってもラグビー部が打ち立てた金字塔である。日本ラグビー史上屈指のスター選手、平尾誠二さんの下、日本選手権で新日鉄釜石と並ぶ7連覇を達成した。

 ▼ところがV7から2日たった平成7年1月17日、阪神大震災に襲われる。本社は崩れ落ち、製鉄所の高炉も使えなくなった。被害額は1千億円を超えたものの、見事に復興を果たす。ちなみに、安倍晋三首相が政界に入る前に勤めていた会社としても知られる。

 ▼もっとも「悪しきニュース」にも事欠かない。11年には、総会屋に対する利益供与事件が発覚する。その後も煤煙(ばいえん)のデータ改竄(かいざん)問題や政治資金規正法違反など、事件簿を積み上げてきた。ただ今回明らかになった不正は、とりわけ深刻である。

 ▼性能データが改竄されたアルミや銅製品の供給先は、自動車や新幹線、航空機、防衛産業など広範囲に及ぶ。川崎博也会長兼社長の言葉通り、「神戸製鋼所の信頼はゼロに落ちた」。海外でも大きく報じられて、一企業の問題では済まなくなった。日本の誇る「ものづくり」への信頼が揺らぎかねない事態である。

 ▼平尾さんは昨年10月、53歳の若さで亡くなった。親友のノーベル賞受賞者、山中伸弥さんとの共著『友情』(講談社)が刊行され、話題を呼んでいる。「いちばん素晴らしいチームワークは、個人が責任を果たすこと。それに尽きるんですよ」「日本独自の勤勉さ、こだわり、匠(たくみ)というものがどんどん失われている」。山中さんとの対談で、日本のラグビーの課題について語ったものだ。

出典: iza.ne.jp

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