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第7日 浜口竜介監督「寝ても覚めても」公式上映 客席から笑いも

2018/05/15 11:54
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第7日 浜口竜介監督「寝ても覚めても」公式上映 客席から笑いも

 カンヌ国際映画祭は14日で7日目を迎え、いよいよ後半に入りました。この日は浜口竜介監督の「寝ても覚めても」の公式上映が行われました。会場は前日の「万引き家族」と同じ、リュミエール大劇場です。

 公式上映に出席する監督や主要キャストは、劇場の正面入り口へとつながるレッドカーペットの上を歩いて入場します。国際的な映画祭ならではの、華やかな場面です。その様子は劇場内のスクリーンで実況中継され、既に着席している客がカメラ付き携帯電話などで撮影する様子もみられます。

 ヒロインの唐田えりかさんは、アルマーニの黒いシースルードレス姿でした。地面ぎりぎりまで届きそうな長い丈で、長身の唐田さんによく似合っていましたが、階段を上がる時、裾がヒールに引っかかってしまったようで、立ち往生してしまう一幕もありました。客席では「アー」と心配する声も上がりましたが、東出昌大さんと監督がエスコートをする様子も映し出され、観客がほほ笑ましく見守りました。

 「寝ても覚めても」は柴崎友香さんの同名の恋愛小説が原作です。唐田さんが演じる朝子と、東出さん演じる恋人・麦(ばく)との出会いと別れ、そして見た目は麦とそっくりですが、タイプの違う亮平(東出さんが2役)との出会いが、清涼感のある映像とともに描かれます。

 後半、朝子は麦に対する気持ちと亮平に対する思いとの間で揺れ動きます。おそらく朝子には、さまざまな罪悪感や葛藤があるのでしょう。見ている側にもそれが伝わり、いい意味で「重い」恋愛映画……と思っていたのですが、カンヌでの反応はちょっと違いました。上映中、客席から何度も笑いが起こったのです。

 一つ例を挙げると、朝子が麦と数年ぶりに意外な形で再会する場面。私にはショッキングな、息をのむ場面に感じたのですが、カンヌの観客はそこで笑っていました。私なりに解釈をすると「あらあら」「こう来たか」といった笑いだったのかもしれません。

 これは、劇場にいた多くの日本人が感じたことのようです。公式上映後に取材に応じた浜口監督と東出さん、唐田さんも「意外なところで笑いが起きていた」と話していました。

 浜口監督は「海外の人と映画を見ていると『ここで笑うんだ』と驚くことは結構あります。(今回は)自分たちの作っている映画はこういう映画だったんだ、ということを、観客の反応によって知ることができました」と話していました。東出さんも「笑い声やため息で、作品を楽しんでくれているのが伝わりました。この作品は異色のラブストーリーで、反応は十人十色だと思っていました。その意味では、いろんな反応があるのはうれしい」と好意的に受け止めていました。

 上映後は大きな拍手が起こり、スタンディングオベーションは10分近く続きました。作品の受け止め方には、日本で暮らす私たちとは微妙に違う点があるのかもしれませんが、カンヌの観客が作品を楽しんだことは間違いないようです。浜口監督は「こんなに温かい拍手をもらえるとは思いませんでした。自分たちが作ったものがきちんと伝わったんだなと思いました」と話していました。

出典: mainichi.jp

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