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○○美容室の○○さんを訪ねてみた。→客と店主の社交場だった。 「てみた。」21

2017/12/12 2:00
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○○美容室の○○さんを訪ねてみた。→客と店主の社交場だった。 「てみた。」21

 愛美容室、はるみ美容室…。街角でよく目にする女性の名前が付いた美容室。一体誰の名前だろう。店名の由来は何だろう。女性の社会進出の象徴との説もあるようだが…とにかく店主に会ってみたい。

 気になった「てみた。取材班」は「○○美容室突撃隊!」を結成。沖縄の千人あたりの美容室数は全国平均を上回る。県都・那覇市で○○美容室の○○さんを訪ねてみた。

 那覇市安里の美容室愛。階段を上がり、ドアを開けると「いらっしゃいませ~」と振り返る笑顔が二つ。「なぜ『愛』なんですか?」と記者が聞くと、店主の女性が「ありきたりだけど、私の名前です」と明かした。

 狩俣愛子さん(64)が安里で美容室を開いたのは約40年前だそう。この日は常連さんが2人。細いカーラーが頭いっぱいに器用に巻かれた客は、開店当初からの常連のようだ。

 「あと、誰にでも愛されるようにという意味もあるかな」。狩俣さんが思い出したように付け加えると、隣で補助をしていた女性がすかさず「それ後付けじゃないですか~」と笑顔で突っ込みを入れた。

 その女性に名前を聞くとなんと「愛合(あいり)」さん。喜納愛合さん(25)は狩俣さんの娘の友人だ。働いて4年になる。まさかの「愛・愛コンビ」だが、喜納さんは「たまたまですよ。でも言われてみて確かにって思いました」と笑った。

 趣のある瓦屋根のみのり美容室。ドアを開けると、店主の宮城喜代子さんが「どなた?」と驚いた表情でこちらを見た。記者が自己紹介を済ませると、初対面とは思えないほど話が弾む。「実りあるように」という願いを店名に込めた。陽気な喜代子さんの笑いに誘われ、店内のお客も和やかに語り合う。

 店先に張り出された紙には、開店時間は平日午前9時半から午後8時までとある。「でも、お昼ぐらいから開けることもあるよ。お客さんが私に合わせてくれるの」と笑いながら答えた。要望があれば午後9時でも引き受ける。

 おしゃべりに夢中になっていると「正月笑いが聞こえるね~」とお客さんがやってきた。常連客の女性は「好みのカットをできる人を探していろんな美容室を回ってたら、ここに行き着いた」と話す。にこやかに笑う喜代子さんに元気をもらい店を出た。

 那覇市安里の栄町商店街内にあるアリス美容室。「すみません、美容室の名前の由来を聞いているんですが…アリスさんでしょうか」。半開きのドアのまま、ドアの近くで雑誌を片付けていた店主らしき女性に尋ねた。女性は、急な質問に戸惑いながら「私の名前ではないです」と答えた。

 記者と話をしていると、常連客の糸村伸子さんが「シャンプー買いに来た」と勢いよく入ってきた。田盛さんがシャンプーを容器に移し替えている間、糸村さんは鏡の前に座ると、週刊誌を手に取り「山田涼介君かわいいわよね~。私はキングスのファンで…」と一気に店内がにぎやかになった。

 ピンク色の雨よけに、少し文字がかすれた看板。小禄にある「はるみ美容室」の扉を開けると、壁いっぱいに張られた森林の壁紙が目に飛び込んできた。「引退した母が写真屋さんと一緒に店を出した名残です」と店主の上原希美子さん(52)が教えてくれた。

 創業50年。具志、高良などを転々として、30年ほど前に小禄に店を構えた。店名の「はるみ」の由来は「店を始めた母が『春子』だから」。なぜ「はるこ」じゃないの? 上原さんは「『こ』よりも『み』の方がかわいいからって」とにこり。どうやらかわいさを追求した結果らしい。

 店内には講師の資格を持っていた母がセットした女性の写真や、最近のはやりの髪型をしたマネキンなどもあった。昔から冠婚葬祭のセットをメインに受け付けており、今でも髪型の研究は欠かせない。

 「趣味と仕事が一緒。仕事が楽しいから毎日楽しいよ」。代が変わっても、仕事に真摯(しんし)に向き合う姿勢を受け継ぎながら、店を大切に守る女性に出会えた。

 店名は、兄が営んでいた画廊喫茶と同じ名前を付けたそう。「私の名前だと思ってみんな『アイさん』って呼ぶから、私もそれでいいかなって」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

 玄関横に並んだ花鉢から伸びた緑が店先を覆う。店内をのぞくと人の姿はない。隣の鮮魚店で働く女性が「毎週この日はお客さんとランチに行くんですよ」と教えてくれた。

 翌日、再度訪ねてみると香代子さんが笑顔で迎えた。創業43年、常連客は引っ越し先の糸満市や沖縄市から足を運ぶ。「小学生や中学生も来てくれる。高校生がスマホで『この髪型にして』って見せてくるのよ」。どんなリクエストにも応えられる腕が自慢だ。

 店の隅には談笑スペースもあり、地元客がゆんたくするために訪れる。「お客さんから100歳までやってと言われるから、100歳まで来てよと言うの」。名前通りの「アイ」があふれるお店だった。

出典: ryukyushimpo.jp

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