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街の小さな本屋さんに行ってみた。→新しい世界の扉が開いた。 「てみた。」42

2018/06/19 2:00
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街の小さな本屋さんに行ってみた。→新しい世界の扉が開いた。 「てみた。」42

街の小さな古書店や本屋は、希少本、珍しい本の宝庫です。まだ見たことのない世界に触れたくて、本屋の店主を訪ね、店イチ押しの本は何か聞いてみた。

段差のない床を幼児がはいはいで動き回り、本棚の陰に隠れた子どもがにっこり笑う。1982年に開店した沖縄市安慶田の「子どもの本の店アルム」(眞榮城栄子店長)は、天井の高い室内に、本棚とベンチが輪を描くように並び、来店客に大木の根元にいるようなぬくもりと安心感をくれる。

「子どもにとって絵本は個の世界をつくり、紙芝居は共感をつくる」と話す眞榮城さんのこだわりで、約6千冊の蔵書と100種類を超える紙芝居が並ぶ。本や紙芝居を学ぶ会「くすぬちゆんたく広場こだま」を99年からはじめ、児童文化を学ぶ人々の交流の場にもなっている。

インディアンの部族の土地を買いにきた白人を前に酋長シアトルが語り掛けた言葉を、ジェファーズが情感豊かな絵で表現した作品。絵からは自然の豊かさや人物の心情、自然や祖先を敬って生きるインディアンの文化が読み取れる。

那覇市若狭の一角にたたずむ「ちはや書房」。沖縄関連本や文学、絵本、ジャズなど幅広い書籍2万冊を扱うが、知る人ぞ知る「漫画家水木しげるに強い」古書店でもある。店主でコレクターの櫻井伸浩さん(45)が店内に並べるのは、コレクションと「ダブって購入した」150冊。自宅には、小学3年から集めた700冊を保管している。

櫻井さんが2万冊の中から選んだのは「悪魔くん」。「貸本」が全盛期だった1960年代に水木が描いた名作だ。「争いのない平和な社会を目指して現代に戦いを挑む悪魔くんに、自分の思いを重ねたんじゃないか」と語る。

水木への愛にあふれた店主らしく、お客とのエピソードもユニークだ。お客の1人が、偶然にもコアなファンで結成された「関東水木会」の一員で、同郷で同年代。「妖怪100物語」を読んで水木のとりこになった点も同じだった。「1冊の本をきっかけに、民俗学者になった彼と古本屋になった僕。不思議な縁を感じた」と櫻井さん。

「くじらブックス」は今年2月、八重瀬町の新興住宅街に開店した小さな本屋。店内には、店主の渡慶次美帆さん(34)が選んだ話題の新刊本や雑誌、買い取りで店にやってきた沖縄関連本などの古書2千冊が並ぶ。

店内でひときわ目を引くのが、大小さまざまな仕掛け絵本を置いたコーナーだ。ページをめくるたび飛び出す物語にわくわくして心が踊る。どの子どもも真っ先に飛びつくという。

宜野湾市宜野湾の「榕樹書林」(武石和実社長)は30年以上の歴史を持ち、1万冊を超える蔵書数と県内有数の価値ある書物を扱う。詩人・山之口貘の色紙など珍しいアイテムも並ぶ。人文系書物を中心に郷土図書の出版も行う。

「組踊を勉強中だ」という記者に勧めてくれた1冊は「琉球古典組踊全集」。那覇市首里にあった三ツ星印刷の経営者當間清弘が1955年に発行した組踊の台本集。

美術・工芸専門の古本を扱う那覇市の「言事堂(ことことどう)」は、芸術に関わる人が活動しやすい環境をつくろうと、店主の宮城未来さんが2007年5月にオープンした。

主にカメラマンや美術教師、芸大生らが訪れるが、店の2階にある椅子で本を読んでいたおじいさんが居眠りをしていることも。また近所の子どもたちが店に来て、絵を描いたり宮城さんとおしゃべりしたりと、幅広い世代が訪れる。

宮城さんは毎日、店と倉庫の本を10冊ほど入れ替える。「いつでも売れるように気にかけてあげる」という古書店を営む先輩の言葉を大切にしているからだ。すると、順番待ちで呼ばれたかのように店に出したその日に売れることがあるという。

大正期の薬屋や呉服屋、銀行など沖縄発展の様子が分かる写真が載っている。戦争で失われた過去の沖縄の実態を知る「眼で見る歴史の本」だ。「昔の写真をもとにその場所に行き、今と比べながら遠い昔の沖縄に思いをはせられる」と楽しみ方を語った。

那覇市牧志の市場中央通り。婦人服店や宝石店が軒を連ねる中に「市場の古本屋ウララ」はある。並べられているのは沖縄本と一般書。「本の価値を店主が決められるのが古本の面白いところ。

宇田さんお勧めの1冊は月刊同人誌の「ドライブイン」。税込み500円。全国のドライブイン情報を1冊につき2カ所紹介。店や地域の歴史などを書いている。

出典: ryukyushimpo.jp

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