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被災の地元、勇気づけるつもりが アルプス席から大声援

2018/08/12 8:25
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 被災した地元を少しでも勇気づけたい。広陵の三塁コーチ、坂本連太郎君(3年)はそう誓って甲子園での初戦に臨んだ。試合に出なくても、出来ることがある。誰よりも大きな声で仲間を支える自分の姿を見せるんだ――。

 坂本君は西日本豪雨で甚大な被害を受けた広島市安芸区矢野地区の出身。広陵では同市安佐南区の寮で生活している。7月6日に降った大雨では学校周辺は被害がなく、変わったことといえば新聞が来ないことくらいだった。寮にはテレビがないため、監督らから広島大会の開幕が延期されたと聞いた時も、「雨がやみつつあるのになんでじゃろ?」と思っていた。

 3日後の9日になって新聞配達が再開され、被害の大きさを知った。「大変なことになっとる」。実家の父に電話すると「うちは大丈夫じゃ。じゃが、すぐ隣が……」。広島大会の開幕も17日まで遅れ、調整を続ける傍ら、監督やコーチ、そしてチームメートと毎日ミーティングをした。「自分たちには一体何ができるんじゃろ」。寮長として、「大変な被害が出ている中、野球をさせてもらえる感謝をみんなと共有しよう」と豪雨災害を報じる新聞記事を寮の掲示板に貼った。

 広陵はノーシードから勝ち上がり、2年連続の夏の切符を手にした。中学生の時には主将や全国大会3位の経験もした坂本君は、ベンチメンバーとして最後に選ばれる背番号「18」を託された。部員が130人いる広陵にとって特別な番号だ。昨夏はけがでプレーができない主将が「18」だった。現主将の猪多善貴君(同)は「連太郎が誰よりも明るく仲間を励ましてくれる。『18』にふさわしいです」。

 迎えた12日の第1試合、甲子園は4万人の大観衆だった。三塁コーチにつくと、すぐ後ろはアルプス席。「いつも通りやれよ! 楽しんでやれよ!」と先輩や地元の人の声が聞こえた。「大変な中球場まで足を運んでくれた人がいてありがたい」と感謝の気持ちがこみ上げてきた。

出典: asahi.com

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