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農林高校生になってみた。→We Love 命だった。 「てみた。」18

2017/11/14 2:00
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農林高校生になってみた。→We Love 命だった。 「てみた。」18

 まずは豚舎の掃除から。高圧洗浄機のような機具でふんを砕いて片付ける。さすがはきれい好きで知られる豚。自ら水に飛び込んできて、気持ちよさそう。

 「仲良くなれるかしら」なんて考えは甘かった。餌を山積みした一輪車を押して入った瞬間、豚舎が揺れた。「ピーッ」「ビーッ」。鳴き声がこだまする。

 圧倒されていると、「こうやって気をそらせばいいよ」と2年生の與儀このみさん。手をひらひらさせて「こっちこっち」と笑顔で誘導し、器用に餌を配っていった。

 チャーグーたちは、12月9日の即売会で精肉や加工肉として販売される。旅立ちを見送る時の気持ちを生徒たちに尋ねると「おいしく食べてもらってね」「命をありがとう」とのこと。

 キノコ栽培が学べる高校は県内でここだけ。やんばるのイタジイから取れたおが粉を使ってキノコを育てる。おが粉と水を混ぜて培地を作り、2キロずつ袋に入れる。一発で計量器の数値を2キロぴったりにできるか、男子が競っていたので交ぜてもらった。

 培地は高温高圧で滅菌し、無菌状態に保った装置の中で種菌を植える。この時に雑菌が混入すると台無しだ。新垣大祐さん(3年)は「最初はカビだらけにしてしまったけど今は大丈夫。地域の方々に喜んでもらえるとうれしい」。北農産シイタケは地域でも評判で、昨年の学園祭では400個以上がすぐに無くなったという。

 今年は天然の湧き水を使った栽培に県内で初めて成功した。湧き水を使ったキノコは栄養素が豊富で、傷むのも遅いそう。独自ブランド確立と安定栽培を目指して日々研究を重ねる姿に感心した。

 「待て」「よし、来い!」。校内の一角から声が聞こえてくる。ゴールデンレトリバーなどの大型犬からマルチーズなどの小型犬まで11種24匹にてきぱきと指示を出す。

 このコースは県内の農林高校で唯一ペットを扱い、生徒は飼育や繁殖、爪や毛並みを整えるグルーミングを学ぶ。中でも「動物介在活動チーム部」は、触れ合いを通じて人を癒やしたり、命の大切さを伝えたりするセラピー犬を育てる。高齢者施設の訪問や小中学校での出前授業にも取り組む。

 訓練に臨む生徒のまなざしは真剣そのものだ。ペア犬と共に一糸乱れぬ行進で校内を散歩する。犬たちも生徒の歩く速度に合わせて駆け、横に張り付いたように離れない。餌を前にしても「待て」と命じられればよだれを垂らしながらでも、じっとこらえる。

 「教えたことができると絆を感じる」と部長の池原佑佳さん(2年)。犬舎に戻る前には訓練後のご褒美として思い切り甘えさせる時間があり、顔をなで回したり、自由に走らせたり。訓練中のきりっとした顔つきから一転、犬たちのデレデレ顔がたまらなくかわいかった。

 同部は、ぐしちゃん芋生産組合の依頼を受け、「ちゅらまる」というイモを研究している。葉と茎の部分は「ぐしちゃんいい菜」の名前でも知られる品種だ。

 イモは同じ個体から苗を取り続けると病気にかかりやすくなって品質も低下していくが、「バイオ苗」はこれを防ぐと期待される。品質や収量の優れた苗から、細胞分裂が活発に起こる「成長点」部分を取り出し、20種類以上の薬品を組み合わせた培地で栽培するという。

 生徒たちは無菌のクリーンベンチに手だけを入れると、集中力のいる手順を流れるような手さばきでやって見せた。のりちゃん記者は、切り分けられた苗をフラスコ内の培地に挿すだけ。しかし勘はすっかり鈍っていて、ゴム栓を焦がし、ピンセットは持ち方から指導されてしまった。

 体験して、専門性が高く実践的な内容に驚いた。農大を舞台に菌の世界を描いた漫画「もやしもん」をきっかけに農林高校へ進学したという新垣花奈さん(3年)は「実習が多いし、農家の所得や地域の活性化に貢献できる」と魅力を教えてくれた。

出典: ryukyushimpo.jp

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