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92歳マハティール氏15年ぶり首相 マレーシア初の政権交代

2018/05/11 4:29
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 【バンコク浜田耕治】9日に投開票されたマレーシア下院選(定数222、任期5年)で、マハティール元首相(92)が率いる野党連合が過半数の議席を確保し、ナジブ首相(64)の与党連合に勝利した。マハティール氏は10日夜、新首相に就任。1957年の独立以来、初めての政権交代が実現した。

 2003年まで22年にわたる長期政権を築き、日本に学ぶ「ルックイースト政策」を提唱して同国を経済発展に導いたマハティール氏が、約15年ぶりに首相に返り咲いた。選挙で選ばれた指導者としては世界で最高齢となる。

 地元メディアによると、マハティール氏は10日、資金流用疑惑を抱えるナジブ氏への対応を問われ「報復は求めず、法の支配を取り戻したい」と述べた。一方、ナジブ氏は「国民の審判を受け入れる」と述べ、敗北を認めた。

 マハティール氏は首相を退いた後も与党に属していたが、09年に首相に就任したナジブ氏の汚職体質に反発し、16年に与党を離党。新党を結成して、首相時代に自らが追い落とした野党指導者のアンワル元副首相=服役中=とも手を組み、今回の勝利につなげた。高齢で健康を不安視されるマハティール氏は、アンワル氏を恩赦で出所させて首相を引き継ぐ方針。

 開票結果によると、野党連合は過半数の113議席を獲得。共闘する地域政党と合わせると計121議席に上った。与党連合は79議席にとどまり、野党連合から離脱したイスラム主義政党、全マレーシア・イスラム党は18議席だった。

 【解説】92歳のマハティール元首相率いる野党連合がマレーシア下院選で勝利を収めた背景には、汚職疑惑を抱えたナジブ政権に対する政治不信の高まりがある。国の行く末を案じ、与党と決別して政界復帰した「カリスマ指導者」はその受け皿となり、与党の強固な地盤を切り崩した。

 ナジブ氏の疑惑は、政府系ファンドから7億ドル(約760億円)を自らの個人口座に移したというものだ。2015年に疑惑が表面化すると、ナジブ氏は関与を否定し、批判的な閣僚らを次々に更迭。なりふり構わぬ強権によって「違法性なし」と幕引きを図った。

 疑惑が浮上した15年には、ナジブ政権は6%の消費税を導入。国民の間に「生活が苦しくなった」との不満が高まる中、16年に与党を離党して新党を結成したマハティール氏は選挙戦で、消費税の廃止を打ち出し、高齢を押して演説を重ね、「腐敗政治の一掃」を徹底して訴えた。

 一方、政権側は下院解散直前に駆け込みで成立させたフェイク(偽)ニュース対策法違反の疑いでマハティール氏を捜査するなど、強権的な対応をあらわにした。こうした姿勢に反発した与党の大物政治家が野党支持に回るなど、人口の大半を占めるマレー系住民に「ナジブ離れ」が急速に広がり、野党連合の地滑り的な勝利につながった。

出典: nishinippon.co.jp

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