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Y字路探し時間旅行 台北在住 栖来さんと路地歩き 現在と過去が交錯 ワンダーランド

2017/06/19 3:11
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Y字路探し時間旅行 台北在住 栖来さんと路地歩き 現在と過去が交錯 ワンダーランド

 同安街は地下鉄古亭駅から新店渓の川岸まで続く約1キロの通りだ。入り口に黒っぽい立派な廟(びょう)があった。カメラを向けると「そこは撮らない方がいい。もし何かあったら後悔しますよ」と栖来さんに止められた。

 この廟には非業の死を遂げたり、恨みを抱いたまま亡くなったりした霊が祭られているそうだ。賭け事のほか、仕返し、他人の不幸など「負」の願い事をかなえるが、お礼参りをしないとたたられるという。

 日本統治時代(1895~1945年)、田園地帯から日本人住宅地に変わった同安街一帯。当時はホタルが舞う川や水路が巡らされ、鉄道も走っていたが、戦後の開発で川や水路が覆われ、曲がりくねった道やY字路ができたという。

 栖来さんは京都市立芸術大を卒業して音楽・映像制作に携わった後、台湾人男性と結婚し2006年に台北に移住。雑誌の企画取材中に見つけたY字路に心を引かれ、古地図や文献で調べた由来を本にまとめた。

 古亭駅の名の由来は「鼓亭」ともいわれる。清の時代に移住してきた漢族が見張り台を設け、先住民族の襲撃の際に太鼓を鳴らした場所だったからだ。近くには、日本統治時代に第4代総督を務めた山口県周南市出身の軍人、児玉源太郎の別荘跡もある。日本統治初期の総督には、抵抗する人々を鎮圧するため軍人が任命されていた。同安街は移住者と先住者の葛藤を物語る場所でもあった。

 「台湾の歴史が詰まった路地は、古地図や散歩が好きなタモリさんにぴったり。ぜひ来てほしい」と栖来さん。NHKの人気番組「ブラタモリ」ならぬ「ブラヒカリ」で、つかの間の時間旅行を楽しんだ。

 「台湾、Y字路さがし。」は日本語と中国語併記。日本でもオンラインショップ=http://www.witte.bz/=(税込2160円と送料)などで購入できる。

出典: nishinippon.co.jp

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