がんの増殖促す分子だけ破壊 「光線力学療法」で新手法

2018/06/14 4:34

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 特殊な光を当ててがん細胞を死滅させる「光線力学療法」で、がんの増殖や転移を促す分子だけを破壊する新たな方法を、甲南大の川内敬子准教授(腫瘍(しゅよう)分子生物学)と三好大輔教授(分子設計化学)らの研究チームが開発した。実用化されれば、これまで治療が難しかったがんにも効く可能性があるという。

 一般に光線力学療法は、光を当ててできる活性酸素によって、がん細胞をやっつける。主に早期がんで使われ、体への負担が少ないという利点がある。一方、活性酸素に耐性があったり、腫瘍の中心部で血管が十分に発達していないため、低酸素状態にあったりするがん細胞では効果が低いことが課題とされている。

 チームは、がん細胞の増殖や転移につながるたんぱく質の合成にかかわる「核酸(mRNA)」の構造が、一般的な「二重らせん」でなく、「四重らせん」であることに着目。この特殊な核酸にだけ結合し、光を当てると反応して分解を促す化合物を見つけた。核酸が分解されると、たんぱく質の合成ができず、がん細胞の死滅などにつながる。実際に、この核酸を多く含む、人の乳がん細胞で実験したところ、約95%のがん細胞が死滅した。低酸素状態にあるがん細胞にも効果があったという。

出典: asahi.com

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