【主張】辺野古移設 話し合いの土俵を整えよ:イザ!

2015/03/31 20:04

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 米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐり、移設を推進する国と、阻止を唱える沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事との対立が決定的になろうとしている。

 裁判闘争に至れば対立の構図が固定化する。日本の安全保障に加え、危険と隣り合わせの周辺住民の安全がかかる重大事であり、泥沼化する事態は避けるべきだ。

 林芳正農林水産相は、さきに翁長氏が沖縄防衛局に対して発した海底作業の停止指示を「執行停止」とすることを決めた。今後、指示の妥当性を精査して「無効」の判断を下す見通しだ。

 翁長氏の指示は、農水省が所管する水産資源保護法に基づく岩礁破砕許可が根拠だった。そこで林氏が農水相としての判断を求められたのだが、普天間の危険性除去と日米同盟の信頼関係も考慮した常識的な判断といえよう。

 移設が阻まれれば普天間飛行場の危険性は取り除けない。平成16年には、米軍ヘリが飛行場に隣接する沖縄国際大に墜落する事故が起きた。政府、地元自治体ともにもう先送りできない問題だ。

 軍事力の拡張を続ける中国は海洋進出を強め、尖閣諸島(沖縄県)の奪取をうかがっている。日米同盟を強化し南西諸島の守りを固めなければならない。米軍基地をめぐる混乱は抑止力を損ない、沖縄の安全を危うくする。

 翁長氏の指示は、仲井真弘多(なかいま・ひろかず)前知事時代の県の立場を十分な根拠なく覆すものだ。法的にも、安全保障の観点からも、移設阻止を選択すべきではない。

出典: iza.ne.jp

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