囲碁名人戦第2局2日目 ダイジェスト

2014/09/19 10:46

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囲碁名人戦第2局2日目 ダイジェスト

■河野挑戦者は捕獲していた右下隅の黒の一団の生還を許しながら、中央の黒の大石に攻めの狙いを絞った。両者秒読みの乱戦のなか、名人が中央の黒を補強する間に左側の黒の一団がとられた。検討陣から「白勝勢」の声が上がった。

■17:40 すでに名人は秒読みに入っている。現在、上辺一帯で勝敗を分けるほどの険しい戦いになっている。名人が上辺の白を大きく包囲しながら攻めようとするのに対し、挑戦者は簡単には逃げず、反撃を狙う。下辺から始まった戦いは右辺、上辺、中央へと広がった。熱戦が続いている。

■15:00 対局室におやつが運ばれた。昨日同様、名人は洋菓子、挑戦者は和菓子を注文。名人はチョコレートのショートケーキにオレンジジュース。挑戦者は鳥取県倉吉名物の「打吹(うつぶき)公園だんご」のほか、昨日と同じサイコロ状の大福、アイスコーヒーを選択。パイン、マスカット、地元名産のナシのフルーツ盛り合わせは2人とも同じだった。

 対局場の「望湖楼」は青山剛昌(ごうしょう)さんのマンガ「名探偵コナン」のモデルになった。第69巻「湯けむりの殺人」に登場する「箱根温泉の湖望旅館」の建物の形は「望湖楼」とよく似ており、自慢の湖上露天風呂を思わせる場面もある。青山さんは鳥取県北栄町出身。町には「青山剛昌ふるさと館」がある。同県境港市出身の水木しげるさんとともに鳥取が生んだ人気漫画家だ。

 県内では芸術や文化活動を通じて障害者への理解を深める「全国障がい者芸術・文化祭とっとり大会」を11月3日まで開催中だ。「障害者福祉の父」といわれる故・糸賀一雄さんも鳥取出身。世界の霊長類研究をリードし、京都大教授などを務めた故・伊谷純一郎さんも鳥取出身だ。

■12:00 昼食休憩に入った。昨日は挑戦者が注文したカレーライスを今日は名人が選択した。ほかにキュウリ、トマト、タマネギ、ニンジンなどのサラダ。挑戦者は梅干しやサケの入ったおにぎりを注文。地元名産のシジミのみそ汁、砂丘ナガイモの短冊、オクラやブロッコリーの炊き合わせは両者共通だった。

■10:15 1日目昼から続いた下辺の攻防は、名人が白陣を根こそぎ荒らし、挑戦者はその代償に鉄板の厚みを得て、ようやく一段落した。先手を取った挑戦者は右上黒の星に迫り、全局的な厚みを生かしてコウを仕掛ける。地で先行する名人に対し、挑戦者の反攻が始まった。

 解説の金秀俊八段は「挑戦者がためていた力を最大限に生かそうとしています。フリカワリになる可能性もあり、激しい戦いになるでしょう」と話した。

■因幡(いなば)の白兎(しろうさぎ)などの伝説で知られる鳥取県。囲碁についても古くからの言い伝えがあり、17日の囲碁名人戦第2局前夜祭で平井伸治知事が紹介した。遣唐使として中国へ渡った奈良時代の学者・吉備真備(きびのまきび)が帰国する時、船が遭難し、鳥取沖に漂着。真備は救助してもらったお礼に囲碁を教えた、という伝説が鳥取市の賀露(かろ)神社に残っている。

 「スタバ(コーヒー店チェーンのスターバックス)はないけど、日本一のスナバ(鳥取砂丘)はある」などの軽妙な発言で知られる平井知事。「はわい温泉」での名人戦となったので、井山名人に「ここは日本のハワイですから、あったかいでしょ」と尋ねたら「名人にけげんな顔をされた」そうだ。

■9:00 井山裕太名人(25)に河野臨九段(33)が挑戦する第39期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)第2局は19日、鳥取県湯梨浜町はわい温泉「望湖楼」で再開され、2日目に入った。

 午前9時、立会人の石田秀芳二十四世本因坊が「時間になりました」と告げ、両者は3分弱で1日目の手順を並べかえした。開封された名人の封じ手、35手目は「10の十八」のハネ。形を決めず、相手の出方をみた柔軟な手で、石田二十四世本因坊が本命に挙げていた。

 対局の模様は、朝日新聞デジタルの囲碁のページ(http://www.asahi.com/igo/)を通じて棋譜や、「ニコニコ生放送」をご覧になれます。

出典: asahi.com

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