山水画のような風景の集落!?【島ネタCHOSA班】

2018/02/19 2:00

9 0

山水画のような風景の集落!?【島ネタCHOSA班】

 まずは、今回訪れる集落について確認しておきましょう。本部町の北側で今帰仁村と接する大堂集落は18世帯43人が暮らす山の上の集落です。四方を山に囲まれた盆地で、北山王の居城だった今帰仁城跡よりも高い標高に位置しています。

 そしてなんと言ってもカルスト地形が特徴的。カルスト地形とは石灰岩が雨水や地下水に侵食された地形の総称で、それぞれに特徴的なシルエットを楽しませてくれます。

 隣接する山里地区から大堂地区に広がる標高150~200メートルの一帯は国内唯一の円すいカルスト地形。2000年には県教育委員会が「ランクⅤ」(世界的な重要度)の地形であると報告しています。

 山々にはそれぞれ名前が付いています。昔、本土に行く人々を山の上から見送った「タビウクイモー」、この場所にお城を造ろうとしたことがあったから「ウフグシクムイ」、腰を曲げた老人に見えるから「クシマガヤームイ」など、キャッチーなネーミングセンスが光ります。

 集落内には「ヤマラー」「イチンモー」と呼ばれる2つの池があります。地域の方によるとヤマラーは1940年前後に、イチンモーはそれよりも前からあったそう。イチンモーはもともとは本部と今帰仁の境界として掘られた意味合いもあったようです。現在の境界線は別の所に引かれています。

 県道115号は、このカルスト地形を縫うように通っており、その雄大な景色を楽しむことができます。寒くて海には入れないこの時期、皆さんもドライブや散策をしてみては? カルストの山々にはおしゃれなカフェもたくさんありますよ。

 いよいよ現地に到着した調査員。公民館ではニコニコした表情がすてきな字長の具志堅良子さん(63)が出迎えてくれました。具志堅さんの紹介で、集落巡りのスタートです。

 ちょうど公民館近くの農場で作業をする若い夫婦がいました。名護市に住む石川清竜さん(29)。地元の大堂で数カ月前にキク栽培を始めました。リラックスして、地元でキクに向き合う日々を過ごしています。農家のお父さんへの「親孝行のつもりで」とほほ笑み、「とにかく仕事を覚えている段階です」と話します。未来の大堂を担う頼もしい人材ですね。

 清竜さんの弟の清嗣さん(27)もまた、夫婦で協力しながら母牛と仔牛を合わせて約100頭を育てています。ここで育った牛たちの大半は肥育前の素牛(もとうし)として県外に出荷され、それぞれ大きくなっていきます。仕事の楽しさとして「仔牛が無事に産まれた時」を挙げた清嗣さん。大堂から巣立った仔牛が国内外においしさを届けています。

 上間さんは山々に自然に増えて咲き誇る山ユリの美しさに魅せられ、5年前からある祭りを企画、運営しています。その名も「もとぶカルスト 山ゆり祭り」。毎年4月下旬から5月中旬まで、雄大な山々に約5千輪の花々が咲き誇る時期に合わせ、その美しさを楽しむ祭りです。

 「定年した後、どんどん自然に増えていくユリを見てきれいだなぁと思ってですね」。大堂に生まれ育って60年以上経っても、地元の魅力を発見し続ける気持ちは色あせていません。

 ことしの山ゆり祭りは5月3日(木・祝)に開催予定。大堂と山里の両地区内6カ所に、花見ポイントもばっちり用意されています。花や緑に360度囲まれた盆地ならではの景色を堪能したいと思い、集落を後にした調査員でした。

出典: ryukyushimpo.jp

カテゴリページへ

Loading...