焦点:ファーウェイ、「後継者」逮捕で創業者一族に注目集まる

2018/12/07 6:41

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[香港 6日 ロイター] - 米制裁措置の違反容疑で逮捕された中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の孟晩舟(メン・ワンツォウ)最高財務責任者(CFO)は、他の多くの中国企業幹部と同様、母国でも謎に包まれている。

だがそれは、米当局の要請を受けて、孟氏がカナダで5日に逮捕されるまでの話だ。逮捕により、孟氏は、緊張が長引く米中の外交関係の渦中に放り込まれた。今や、同氏の運命は宙に浮いている。

ファーウェイは孟氏に対する「容疑について」ほとんど情報提供を受けていないと声明で明らかにした。同氏はファーウェイの副会長も務め、創業者である任正非(レン・ツェンフェイ)最高経営責任者(CEO)の最初の結婚で生まれた娘である。「孟」は母親の姓であり、サブリナやキャシーといった呼び名をもつ。同社は孟氏のいかなる不正も承知していないとしている。

注目を集める理由は、任CEOの経歴にある。創業する以前、任氏は中国人民解放軍(PLA)に所属し、1983年に退役するまで10年近くエンジニアとして通信網の構築に携わった。

一部の政府、特に米国政府の当局者は、ファーウェイが中国の軍と政府に近いことに懸念を示している。これに対し同社は、中国政府による影響を受けてはいないと繰り返し主張している。

写真の中で、孟氏の異母姉妹であるアナベル・ヤオ氏(20)は、母親と一緒にグランドピアノの前でポーズをとっている。パリ・マッチは母親のことを「リン・ヤオ」と紹介している。青いシャツを着た任氏は、笑顔の娘の肩に手を置いている。

ファーウェイの広報担当者はロイターに対し、リン・ヤオ氏が任氏の妻であると確認した。ハーバード大学でコンピューターサイエンスを学び、バレリーナでもある下の娘について、これまで知る人はほとんどいなかったが、彼女は最近パリで社交界デビューを果たした。

ファーウェイは非上場企業で、社員が株式を所有する会社だとしている。任氏が保有する同社の株式は約1.4%にすぎないが、同氏は社内の最高権力者で、内部メモを通して世界中に散らばっている社員と頻繁に連絡を取り合っていると社員は語る。

昨年時点の従業員数は18万人以上、売上高930億ドル(約10兆円)のファーウェイは中国最大のテクノロジー企業に成長したが、1990年代にデジタル電話交換機の販売でスタートした。

ファーウェイは1996年、固定電話ネットワーク製品で海外から初めての大口契約を香港のハチソン・ワンポアから獲得した。昨年の年次報告書によると、同社の国内と海外の売り上げ比率はほぼ同じになっている。

ファーウェイのウェブサイトによると、孟氏は1993年に同社に入社。1998年に華中科技大学で修士号を取得し、主に財務面を担当して出世階段を登っていった。同サイトによると、海外経理部長、ファーウェイ香港法人CFO、会計管理部の責任者などを歴任している。

孟氏の兄弟である孟平氏のほか、任氏の弟や現在の妻も皆、ファーウェイあるいは関連企業で働いているが、孟氏のように経営に関与している人はいない。

出典: jp.reuters.com

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