焦点:中国当局のゲーム承認がフリーズ、中小勢に大きな痛手

2018/08/26 0:25

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[北京/上海 24日 ロイター] - 中国のゲーム会社アイドリームスカイ(楽逗遊戯創夢天地)は、家族で楽しめるゲームを開発してきたため、よもや規制面でトラブルが起きるとは想定していなかった。

承認が滞っているのは、政府がビデオゲームからテレビのリアリティ番組に至る娯楽用コンテンツの管理を強化する中で、今年に入って組織や制度を変更したことが理由のようだ。

テンセントは事業構成が多様なので業績がいずれ持ち直すだろうが、年間を通じてごく限られたリリースに頼っている中小のゲーム会社の多くは、そうした当局の姿勢によって危機にさらされていると専門家は警告する。

アイドリームスカイのある社員は承認が進まないことについて「大きな痛手だ。下半期と来年のわれわれの事業に影響を及ぼすだろう」と懸念を明らかにした。

中国のゲーム販売市場は2016年に米国を抜いて世界最大となり、調査会社ニューズーによると、今年は前年比17%増の379億ドルになると予想される。ゲーム会社の数は200社を超え、そのうち上場している188社が、全収入の90%を稼ぎ出しているという。

新作の販売は、メディア出版やサイバー空間、知的財産を管轄する各当局と、文化および情報技術の担当省庁の許可を得なければならない。輸入ゲームならさらに多くの当局の承認が不可欠になる。

ゲーム配信プラットフォームのウルトラのデービッド・ハンソン共同最高経営責任者(CEO)は「中国ではありとあらゆることに免許がいる。だが欧米なら地下室で作業してあっという間に販売できる」と違いを強調した。

中国政府は3月、ゲーム業界の主要監督業務を2つの機関に分割し、一部の権限を共産党の政治宣伝部門に移管した。コンテンツと思想の統制強化に向けた取り組みだ。

今年1月から3月に、突然承認がストップするまでの間に販売を許可された国内および外国制作のオンラインゲームは1982種類。昨年は9651種類だった。

こうした中で河北省のあるゲーム制作会社の創設者は、7人の社員への給与支払いを先送りせざるを得なくなり、事業を続けるために自腹を切っていると打ち明ける。「承認が止まっていることで、当社のような中小ゲーム会社が最も大きな打撃を受けており、存続が難しくなっている。私の今年の目標は、倒産しないことだ」という。

例えば共産党が掲げるいわゆる「社会主義核心価値観」に反したり、ゾンビが出てくるようなあまりに暴力的でおぞましいとみなされるゲームは、販売を許されないという。

出典: jp.reuters.com

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