特集ワイド:日本武道館、開館から50年 それぞれの「光る玉ねぎ」

2014/09/26 6:50

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特集ワイド:日本武道館、開館から50年 それぞれの「光る玉ねぎ」

 日本武道館が開館から50周年(10月3日)を迎える。文字通り、柔道をはじめとする武道家たちのひのき舞台でありながら、ミュージシャンらがあこがれるステージであり続けた。そこには笑いも涙もあった。日本一ビッグな「夢のハコ」の物語−−。

 武道館といえば、やはり66年6月のビートルズ東京公演だろう。あまたの武道館コンサートのなかで、これほど伝説に彩られたものはない。3日間、会場を埋め尽くしたのはキャーッと絶叫するファンばかりではない。三島由紀夫も寺山修司もいた。もはや「事件」といえた。博多から夜行列車に揺られ、財津和夫さん(66)も武道館へ向かっていた。ゲタばきだった。

 マンモス入学式から12年後の80年10月5日、武道館に30歳になった残間さんの姿があった。山口百恵さんの引退コンサートである。既に名もなき18歳ではなく、「残間里江子」の名はメディアで知られていた。なにせ百恵さんの自叙伝「蒼(あお)い時」の出版をプロデュースしたのだから。「それがね、さよならコンサート、ほとんど覚えてないのよね」。意外な答え。

 武道館が開館したのは東京五輪の直前だった。読売新聞社主で武道館の初代会長、正力松太郎氏は開館式でこうあいさつした。「……この武道館はただ単にオリンピック会場に使用するのが目的ではありません。真の目的は武道の振興によりまして、青少年の心身を錬磨し、もって民族の発展、世界の平和に寄与することにあります」。そんなだからか、くだんのビートルズ公演を控え、正力氏はインタビューで「あのペートルなんとかちゅうのは、ありゃなんだね」と会場提供を渋ったこともあったらしい(「サンデー毎日」66年6月12日号)。

 だが、ペートルならぬビートルズ公演は大成功、その後もディープ・パープル、クイーン、ボブ・ディランら海外アーティストがやってきた。矢沢永吉、松田聖子、長渕剛ら国内アーティストも次々と舞台を踏んだ。アントニオ猪木とモハメド・アリの異種格闘技対決もあったし、AKB48の選抜総選挙の会場になったこともあった。年間180日ほどが武道大会以外だという。

出典: rss.rssad.jp

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