避難迫られ102歳で自死したじいちゃん 東電賠償訴訟

2018/02/19 1:15

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 7年前、東京電力福島第一原発で、建屋の爆発やメルトダウンが相次いだ。福島県の11市町村8万1千人に避難指示が出され、その中の一つ、飯舘村で暮らしていた102歳の男性が、避難を前に自ら命を絶った。遺族は原発事故が原因だと訴え、東電に慰謝料など6050万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。判決は20日、福島地裁で言い渡される予定だ。

 「じいちゃん、おはよう」。同県南相馬市のアパート。亡くなった大久保文雄さんの写真に向かい、文雄さんの次男の妻美江子さん(65)は毎朝、手を合わせる。

 結婚したのは20歳の時。夫は朝早くから夜遅くまで仕事で、日中は文雄さんと過ごすことが多かった。「じいちゃんと結婚したみてえだな」。美江子さんが冗談を言うと、いつも「へへっ」と笑った。毎食後、「うまかったぞ」と言ってから食卓を離れた。

 文雄さんは8人の子を授かり、孫が生まれると「小学校に上がるまで生きてられっかな」と心配し、その後は「成人式まで生きてられるかな」。気づけば、孫8人、ひ孫6人に恵まれた。100歳を超えて腰は少し曲がったが、自宅前の草むしりは文雄さんの日課。美江子さんは「80代といっても通じるくらい、若かった」と振り返る。

出典: asahi.com

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