Nianticが挑戦する10年以上先を見据えた製品開発とリアルイベント

2017/09/03 1:00

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Nianticが挑戦する10年以上先を見据えた製品開発とリアルイベント

 現実世界とゲーム世界をつなぐ、新しいゲームジャンルを確立しつつあるNianticは、リアルイベントで何を目指そうとしているのか。Pokemon GOとIngressの今後はどうなるのか。Festの開催前にアジア統括本部長の川島優志氏と、アジア統括マーケティングマネージャーの須賀健人氏に話を聞いた。

須賀氏:1周年の節目で何らかのイベントを開催しようと以前から考えていて、実現できる準備が整ったのがたまたまこの日でした。会場をシカゴにしたのは、米国の中心に位置していて、ニューヨークやサンフランシスコからも来やすいこと。また、2万人が1カ所に集まってプレイできるグラントパークを会場として使えたというのもあります。Pokemon GOに関しては、ラプラスが宮城県全体で出没するといった広範囲での大規模イベントを開催したことはありますが、これだけの数のトレーナーが決められたエリア1カ所に集まって、一緒にプレイするといのは、Nianticにとっても初めてで、世界でも例のない試みだと思います。

 そして、シカゴ会場だけで完結せず、グローバルで参加するトレーナーのプレイが相互に反映される「グローバルチャレンジ」は、我々がいちばんこだわった部分ではあります。シカゴと世界が一緒に何かを成し遂げるというコンセプトは、Ingressの時からNianticが目指してきたもので、(CEOの)ジョン・ハンケの思い入れが大きいところでもあります。

須賀氏:一番気をつけたのが安全性です。人数を2万人に設定して、場所も制限し、有料(20ドル)にしたのもそのためで、会場内には給水所や救護所などの設備を用意しています。その場に行かなければプレイできないというのは、Nianticのゲームの大きな特徴の1つではありますが、1カ所に集まってプレイするだけでなく、その場の空気や景色を共有しながら、コミュニティを作ってもらうことが我々にとって一番大切なことなんです。世界中からシカゴに集まって仲良くなるきっかけにするのもそうですし、会場内には各チーム毎に集まれるラウンジを設置し、スマホを充電しながら、新しいコミュニティをづくりをしてほしいと考えています。

川島氏:イベントの特別メダルのような、会場に来た人だけのプレミアは用意していますが、ここにだけに登場するレアモンさえ捕まえられればそれでいいというのにはしたくはなかった。あくまでもメインは顔を合わせて一緒に何かを体験することで、Nianticは今までもそこに着目してきました。

須賀氏:イベントはゲームの楽しさを伝えるのが目的であって、お金儲けがゴールではない。参加チケットを100ドルで販売して、レアポケモンの「ミュウツー」を出せば儲かると言われたが、それは我々が絶対にやらないことではあります。

川島氏:一方で、Nianticのアプリは、これまでの旅とは異なる親近感を持って、新しい場所に訪れるきっかけにしていきたい。たとえば、今回は米国には出現しないヘラクロスという地域限定ポケモンが出没しますが、ポケモンも行ってるんだから、自分もそこへ行ってみようと思ってもらえる、そんな仕掛けは取り入れるようにしています。

須賀氏:イベントは画一的ではなく、今回のように大きな公園1カ所でやるのもあれば、小さなスケールで場所を複数にするなど、選択肢はいろいろあります。より多くの方が楽しんで遊んでもらえる仕組みを検討し、柔軟な形でやっていくべきだと思っています。横浜で開催される「ピカチュウだけじゃない ピカチュウ大量発生チュウ!」では、Pokemon GO PARKという今回のFestに似た、公園にスペシャルなポケモンが出現しますし、他にも特別なことが起きる予定です。

川島氏:これだけ大規模なイベントをやるまで1年かかったのにはいろいろ理由がありますが、どうやって安全にするかが本当に大事で、自治体の協力は大事な鍵になります。リアルイベントについては毎年といわず、いろんなところでできる限りやりたいと思っていて、プランニングを進めているところです。

須賀氏:現時点でシカゴの効果はわかりませんが、収益に関してはレイドバトル導入後、順調に推移しています。また、バトルで勝つためにポケモンを強くする必要ができたので、再度プレイを始めたといった声や、伝説のポケモンの登場に関する発表がTwitterで拡散されたことで、休眠ユーザーが呼び起こせているとは感じています。

須賀氏:今は様々な技術が登場する過渡期であり、あらゆる可能性を探りながら各パートナーと連携しつつ、次世代の技術を一緒に作っていこうとしています。Pokemon GOは最初のPVに出てきたものは、順番も時期もまだ決めていませんがすべて導入する予定で、できるだけ早く実装したいと開発チームは考えています。

 ただ、思っている以上にAR技術の進化は早く、実装が当たり前になるのもそう遠くないかもしれません。デウェアラブルも含め、プレイの魅力を引き出せるデバイスにはできるだけ対応し、常に技術をリードすることで、体験の質を上げることを目指します。

須賀氏:同じことはIngressでも考えていて、次の(一般的に2.0と呼ばれている)バージョンでは、デバイスを使って複合的な遊び方ができるものになる予定です。ルールに関しても詳細はまだ話せませんが、今までと違う楽しみ方をしてもらえるように考えていて、ひと言で言えばとてもかっこいいものになる予定です。

川島氏:Pokemo GOとIngress、どちらのゲームもすごく長いスパンで開発を計画していて、それぞれの経験が相互に活かされればいいと思っている。特にPokemon GOは大きなムーブメントを作ることができ、今も6500万人以上がプレイしてくれています。壮大に聞こえるでしょうが、ポケモンをずっと育てて、ゲームを楽しみたい人たちのために、10何年も20年も続くプロダクトにしたい。そういう意味では、我々にとって開発は始まったばかりなんです。

出典: japan.cnet.com

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